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物語から離れる

過去の「こんな出来事」があったから私はこんな風に感じているんだ。

「あんな出来事」が私をこんな風に閉じ込めているんだ。

っと「今」の自分を感じようとしているのに「過去」を生きていませんか?


人の脳って面白くって、原因や理由を欲しがるんです。


でも、原因も理由も必要なくて、

シンプルに「今どんな感じがしているのか」だけでいいのです。


ちょっと解説してみますね。


例えば、自分の中の違和感に気がついた時

本来はその違和感をただ味わっていればいいだけなのです。

そして十分に味わえたら、必要な時は過去の出来事やその違和感ができた時のことを

思い出すこともあるでしょう。

そしてスルッと手を離れて、それは違和感じゃなくなります。

っというのを知識として知っていると、

違和感ができた時の原因を探してしまうのです。

でも、原因や理由探しって思考で行うものなのですね。

だから、それっぽい原因を見つけ出し、「これが原因」っとラベルを貼って

安心してしまいます。

でも、それが本当に原因かどうかということは、ちょっとここではおいておきます。

大切なのは、思考で探したか、それをそのままにできたかっということ。

心が育まれるまでは、グレーのものをそのままにしておくって難しいんです。

そのままにするって心のしなやかな強さが必要。

だから、急いじゃうのよね。

でもそれがいけないってことじゃなくて、それに気づいてその「急いじゃったね」っと

そのこと自体を受け入れることができれば

それこそが心を育むプロセスになります。

そして「急いじゃった」のだから、思考から離れて感じてみるっというのを

もう一度チャレンジし続けてみましょう。

思考で見つけた「これこれこーだから、こうなのだ」っというのは

自分の奥深くで感じて(気づいて)いないので、繰り返します。

残念!

同じような感覚をまた体験しちゃう。

それは、自分の奥深くで感じ、本当の意味で受け入れることのための違和感だから。



過去の出来事が今の原因だと考えているのは

「過去が今の自分を作っている(影響している)」っという「ものの見方」が

ベースになっているからです。

だから、「今」の自分の違和感の原因を過去の出来事に見つけようとしてしまうんです。

もうその時点で「今」ではないところに意識が向いているよね。


(時間の流れは「過去⇨今⇨未来」とはなっていません。それはまた長くなるので今度ね)


この過去に今の原因を求めるって「過去を生きている」んです。

過去に辛いあるいは悲しい体験をしたのに、また過去を再体験するなんてマゾ?

いやいや、そんなことはない!

ただそんなものの見方が当たり前っとなっていただけ。

今、知らなかっただけです。

だから、自分を責める必要なんてないです。


過去から離れる。

今の違和感の原因を過去に求めない。っというのが物語から離れるっということ。

もちろんその他にも、物語の要因になるものがありますが

この過去から離れるっというのも大きな助けになります。


お姫様が、継母に意地悪されて、辛い体験をして王子様が助けてくるっ的な物語。

桃がどんぶらこっと流れてきて老夫婦に育ててもらって鬼を退治するっ的な物語。


どの人も自分の人生という物語の主人公です。

大丈夫。あなただけが波乱万丈なのではなくて、

みんな壮大な物語を生きています。

でも、自分の人生だけが実感できるから、

人一倍、辛い思いをしてるように感じるかもしれないし

人一倍、数奇なように思えるかもしれない。

でも例外なく、みんな唯一無二の壮大な物語を生きています。


だからこそ、そこから離れることが大切なのです。

離れると、楽しめるよ!


考えてみて。

動物や鳥と鬼退治にいくとか、本当に自分に起こっていたら、怖くない?

塔の上に幽閉されてて、自分の髪の毛編んで脱出とか、やばくない?


でも、ドキドキしたり、ワクワクしたりして物語を楽しんだでしょ?

それは、本の中にあるって知ってるからだよね。

それと一緒。

私たちは物語を通して、心を育んだり、ものの理に気づいたりしますが

物語の中にどっぷりと浸かってしまう必要はないんです。

物語は思考の中にあります。

思考に気づいて、楽しむのはいいけど、それが自分だと勘違いする必要はない。

自分を過去に閉じ込められていると思い込む必要もない。


今ここを感じるって過去という物語から自由になること。

原因を見つけることが感じることではない。

ただそのまま感じ続けていたら、気づく時もあるだけ。

気づけないのに作り上げない。

気づくまで、自分を見張らない。


ただ、「今」こんな感じがしてるんだねーっと味わい。

今の呼吸や体の感覚に意識を戻してみるだけ。

そうすると、そこには安心があります。

それが本来の自分の「ありのまま」です。

安心を味わい、リラックスしていると、ゆるっと解けて

気づくタイミングのことに気づくことができます。


思考と気づきの「これかー」っという腑に落ちた感、

似ているようで、出どころが違うだけで、全然違います。


過去の原因という物語から離れてみましょう♡





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