top of page

父と手動瞑想

両親とビデオ通話で手動瞑想を毎日するようになって

2週間ほどが経ちました。

きっかけは、しばらくぶりに帰省した時の父のパニックぶり。笑

不安が大きくなり、それに飲まれてしまって

いろんな所に支障が出ていて、そのケアで母まで心のバランスを取るのが

難しくなりつつある様子を見て

こんな時こそ手動瞑想じゃない?っと思いついたのが始まりです。


離れて暮らしていても、今はとっても便利な時代。

顔を見て話せるビデオ通話なるものがあるんですもんねー。

もうドラえもんの世界ですよ。わははは。


さてさて、そんな父とのやりとりをしながら

幾つになってもどんな状況でも変わることってできるんだと

体験をシェアできたらいいなーっとこちらでも

気づくことがあったらその度に書いてみようと思います。


*ここで注意したこと*

それは、それなら!っとご自身でもご両親や親しい方のケアに取り入れたくなることも

あるかと思いますが、ちょっと注意が必要です。

得に今心のバランスをすでに崩している場合、近しい人が

伝えるっという学びをせずに伝えようとすると逆にその人の心を追い詰めてしまうことがあります。

バランスを崩しているなら、必ず専門家の助けを借りましょう!

私自身、家族として接するスタンスではなく

専門家として接することに戸惑いがありました。

特に家族など、近しい存在って伝えるのとっても難しいんです。

私の場合は、そこへのチャレンジでもあります。

父という存在の力を借りて、そのチャレンジをしてみようっという感じです。

必ず、鬱やパニック症状などがある場合は専門家に!っを頭に置いてくださいね。


さてさて、話を戻します。

私の帰省中に見た父の状況は加齢によるものも加わって不安による

感情のアンコントロールに苦しんでいる様子が見られました。

それに毎日付き合うことで、励まし、プラス思考になってもらおうと接する母。

そうすることが余計に心を頑なにしてしまい、

自分ではどうにも感情を扱いきれなくなっていく父。

その様子に耐えられないけど、自分に湧き上がる感情をそのままに感じてはいけないと

自分の心を制御しようと頑張る母。

まさに残念スパイラル!笑

ひとつの不安が解消されると、次にもっと大きな不安になる要素を作り出しています。

ことが捻れて、どんどん増幅。

あらららら〜。


そんな状況に、手動瞑想ってとってもおすすめなんです。

脳の中のいつも刺激され、電気信号がつながりやすくなっているシナプスを

ちょっと休め、それとは別の電気信号をつなげるっという作業が脳の中では行われます。

そうすることで、何にでも「不安」につながってしまうシナプスの繋がりを

繋がりにくい習慣にしてくれます。

結果、自然と不安が軽減されるんですよね。


父の場合は、脳が過剰に働いてしまっているので

そんな説明はまるっと辞めて、彼の不安の大きな要素である

老化への対策っとし「脳トレ」っという言葉を使って誘ってみました。

でも不安が大きく、でも自分の存在を否定したくない場合

難しくてできなそうな事にはチャレンジしたくありません。

なので、ちょーーーーーーゆっくりバージョンから始めてみました。

めっちゃゆっくり。まずは3分の手動瞑想。

「できる!」を体験することの大切さです。

3日もしない間に眠ることができるようになりました。

朝まで一度も起きなかったのは、きっと何年も振りのことだったでしょう。

そうした「成功体験」が「やる気スイッチ」を押してくれ、

私が疲れていようが、仕事で時間が遅くなろうが

「今日もやろう!」っと電話が鳴ります。笑

なんて可愛い!

2週間経過し、今は10分弱の実践をしております。


10日を過ぎると今度は揺れ戻し。

なんだろう、この展開の早さ!笑

いろんな方と今までも瞑想実践をしてきましたが

父の展開って、1ヶ月を1週間って感じでどんどん展開してる感じがします。

暇だから?あはは。

その理由はわかりませんが、なんせ展開が早い。

俗にポジティブっと言われるものも、ネガティブっと言われるものも

プロセスの途中には必ず現れますが、その入れ替わりの早さに驚いております。


で、10日くらいから現れたのは「失敗の回数に囚われる」っというところから

「今日は失敗の回数が多かったから、明日は自分に罰を与えて過ごす」っという発言など。

「失敗」はないことを表現を変えながら伝えても、

彼に必要なのは「自分を罰する」体験だったり、

「こんな自分はダメだ」を表面化させることなので、その言葉は届きません。

だって「これでいいんだ」っとなってしまうと問題がなくなっちゃうでしょ?

そうしたら、「困った自分」でも「努力しないといけない自分」でもなくなっちゃう。

「何か困難を乗り越える」ことで自分を肯定し頑張ってきたからこそ、

それが「生き甲斐」だったり「自分の存在意義」を感じる術となっている。

お父さん、今まできっと激動の時代を私たちを育て上げるのに頑張ってくれたんだねー!

よっ!お疲れどん!っ的に、何故か「ドリフターズ」を見ている感じがしました。笑


そして次の日くらいだったかな?

「励ましてくれるな、失敗したんやから叱ってくれ!」っとどマゾ発言!

(いやいや不謹慎な娘発言で、ごめんなさい。えへへ)


まぁ、なんだかんだと言葉を工夫しながら

でも誤魔化さずに、この“手を動かす”っという瞑想(彼にとっては脳トレ)の

キーポイントを話していたら、父は自分の心について話し出しました。

今までは起こらなかった心の反応への不安やもどかしさ、

それがドンドンと自分でコントロールできなくなっていくことへの恐怖など

自分の言葉で表現されていました。

これを言葉にするって本当にすごいことなんです!

自分の中の不安を感情に巻き込まれずに、淡々と言葉にできるって

大きな、めちゃくちゃ大きな心の変化です。

これぞ、自己受容への道!


これを言葉にした次の日には

いつも“失敗”と言っていた左手の動きに滞りがなくなり、

その“失敗”が必要なくなりました。

だって失敗して自分を責める必要が一つなくなったからね。


でも繰り返します。

これでめでたし!っではなく、まだまだ薄皮を剥がすように

繰り返し、自分を責める必要が出てきたり、自分が困る必要が出てきます。

そして一つ一つ手放していきます。

とっても自然なプロセスです。


ちょっと冷たいようですが、

娘として父に元気になって欲しいっということはありません。

苦しい人がそこにいるからっといった感じ。

苦しいままの選択をすることもとっても大切です。

で、今まではそう“私”が受け取っていたので

何も働きかけてくることはなかったのですが

なんだか今回は違う感覚を受け取り、実践を一緒に始めてみたっという感じです。


認知症と神経症は違います。

年齢だからっと諦めるなんて言うのはもってのほか。

もちろん、加齢と共に脳も体も変化します。

物忘れだってしやすくなり、体だって動きづらくなります。

関節の可動域だって狭くなるだろうし、ウトウトすることだって増えます。

それって自然でしょ?

でもそれに一喜一憂したり、振り回されたりする必要はなく

心っていつからでも気づきと共に、幸せにくつろぐことができるようになります。


今年85歳になる父にできるんだったら

っと誰かの希望になったり、私自身の体験としても

こちらへのシェア続けてみます。

ぜひお付き合いあれ!



写真は若かり頃の

父と母それぞれと撮る

チビのわたくしです。

あははは。


◉ありのままの自分に戻る時間◉

mindful esalen:お問合せ / ご予約


◉心とからだのバランスをとり戻す◉

bottom of page