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忘れられない「心の傷」 

大きな影響を与えている「心の傷」を抱えている方は、実は少なくありません。

最近は心について語ることのハードルも下がり、さまざまなアプローチが紹介されたり、すすめられたりするようになってきました。

マインドフルネスの講座に来てくださる方の中にも、大小の違いはあれど、心の傷やわだかまり、トラウマと言われるものを抱えている方がたくさんいらっしゃいます。



心に深く残る傷があるとき、その出来事や相手を「許そう」「許したい」と願っても、なかなかうまくいかないことがあります。


頭では「もう手放したい」と思っていても、心の奥では忘れられず、つい握りしめてしまうのです。テーラワーダ仏教では、これを「執着」と呼びます。

執着となると、気持ちをいつまでも過去に縛りつけ、苦しみを繰り返す原因となってしまうのです。。もちろん、過去をたどることは心理学でも大切にされてきました。けれど、トラウマにこだわりすぎると、その出来事が心の中でますます強調されてしまいます。

まるで古い傷を自ら触り続けるように、痛みが癒えにくくなってしまうことがあります。

過去を深掘りしすぎると苦しみが強まることがあるのです。




だからこそ大切なのは、出来事そのものを許すことよりも、その体験をした「自分」を許すことです。


あの時傷ついた自分、どうにもできなかった自分、逃げるしかなかった自分…。


そのすべてを「仕方なかったんだね」「その時の最善はあれだったよね」と抱きしめるように許していくこと。それが癒しへの大きな一歩となります。


そして理解は、無理に掘り起こさなくても、時が満ちたときに自然と訪れます


ある日ふと、「ああ、そういうことだったのか」と腑に落ちる瞬間がやってくるのです。考え抜いて得た結論よりも、その自然な理解のほうがずっと深く心をほどいてくれるのです。


無理に原因や、その体験への「意味づけ」をしようとしすぎないことが、苦しみや生きづらさからの解放につながってくれることが多々あります。深い癒しって「自分を許すこと」から始まるのだと思うのです。




たくさんの心理的アプローチを試しても楽にならなかった人にこそ、マインドフルネスが役に立ってくれるのではないかな。



なぜならマインドフルネスは、過去を掘り下げるのではなく「今ここ」に意識を戻す実践だから。


呼吸に気づき、体の感覚に耳を澄まし、ただ「今の自分」を受け入れる。


もちろん、初めから受け入れられなくて大丈夫。マインドフルネスの実践においては、「初めは苦しんでいる自分を受け入れてみよう」「受け入れられない今の自分を受け入れてみよう」というところから始めます。

そして、苦しみが大きすぎる時には、上手に気分転換をする術を学びます。



その小さな実践の積み重ねが、心をやわらかくし、過去に縛られた自分を自由にしてくれます。忘れようと無理に戦う必要も、意味を探して苦しむ必要もありません。


ただ「今、ここに生きている自分」を見守り、傷ついた自分を許す。そのシンプルな営みが、静かな癒しへとつながっていくのです。


心理学やスピリチュアルなど、いろんなアプローチを頑張ってみた人こそ、「もう頑張らなくていいんだよ」と、優しく丸ごとの自分を受けいるマインドフルネスの実践、おすすめです。


マインドフルネスがもたらす静かな自由を、ぜひ味わってみてください。


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