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I statement

「I statement」って聞いたことありますか?


私は、エサレンのトレーニングの時に初めて耳にしました。相手がいるコミュニケーションの中だけでなく、自分軸を取り戻すという意味でも、その大切さを実感しています。


日本語ってもとより主語が抜けても話せる言語だと思うのです。

実際↑の分も主語の「私は」が抜けていますが、伝わりますよね?


だからこそ、思いやりの文化だったり、周りの空気を自然と感じようとする優しさだったりが日本では根付いているのかもしれません。

とても素敵なことですよね。


そして、だからこそ自分がどう感じているのかを後回しにしてしまう習慣もつきやすいのかもしれないと思うのです。


欧米のように、「Me! Me! Me!」という自己主張が良いというのではありませんので誤解なく!笑


今日は私がとらえる、この「I statement」の基本的なことから書いてみようと思います。


子供時って親に何かをおねだりする時、「みんな持ってる」とか「みんなそうしてるもん!」などとの言い回し、したことありますか?

ふふふふふ。私はあります!笑

何か買って欲しい時、やりたい時など、そして両親に「みんなって誰やねん?」と聞かれると数人の友達の名前しか出てこず、「それはみんなじゃない」と聞き入れてもらえなかったのを覚えています。

子供の搾り出した知恵!可愛いものです。笑


さてさて、こうして子供の話だと笑って聞けるのですが、実は知らず知らずに大人もやっています。「常識ではこうだよね」とか、「普通○○するよねー」など。

いやいや、誰にとっての「常識」?誰にとっての「普通」?ではないでしょうか?

これって、子供の時の「みんな」と同じ。

これでは、それぞれに違った「常識」や「普通」を持ち寄ってコミュニケーションすることが難しくなってしまいます。


みんな違うのですもの。


行き着く先はどちらの「常識」や「普通」が『正しい』かという議論になってしまい、お互いを相反する相手と認識してしまいやすいと思うのです。

そりゃーコミュニケーションも成り立たないですよー。


これを「私はこう思う」という風に主語を「私」にしてみる。

あなたは違うかもしれない、そして別の人はまた別の意見があるかもしれない。でも「今私はこう思うのだよね」と伝えることができたら、そのまま「あなたはどう思う?」とそれぞれの考えや意見を対立のためでなく、伝え合うためのコミュニケーションが始まるのではないかしら?


『正しい』の押し付け合いではなく、お互いを知るためのコミュニケーション。

そして「私は」を主語にすることで、自然と「違う意見もある」というのを自分も受け取りやすくなると思うのです。


そして、ここからが一段アップの「I statement」。軸を自分に戻してくるサポートとなる「I statement」のお話です。


まず自分軸を知るために、他人軸ってなんだろう?というお話を。


他人軸とは、「周囲の人がどうしたいか・どう考えるかを基準に判断・行動すること」私たちは家族や友人などさまざまな人との関わりの中で生きています。 なので、無意識に周りの人たちの価値観に影響を受けたり、他の人からの見え方を気にするようになることって多いと思うのです。

そして、それが自分の意見や思いと区別がつかないくらい大きく影響をされていたり、周りの意見こそが “大切” と、自分がどう感じているかを置き去りにしてしまった状態が他人に主軸が行ってしまっている状態です。


そうすると、自然と主語は「みんな」だったり「誰か」だったりになると思いませんか?


「誰々がこう言った」、「誰々にそうされた」、「みんなにこう思われる」など、自分以外の誰かが起源になってしまうと、それだけで自分は流されるだけの存在になってしまい、自分という人生の歩く道を誰かのものにしてしまいます。


たかが「I statement」、話し方のようですが、主語を自分に戻すことで、自分がどう感じているのか、自分はどのようにしたいのか、ハンドルを自分に戻してくることの練習になると思うのです。


「だって誰々ちゃんがこう言ったんだもん!」は子供時代でもうおしまい。笑


大人ですもの。

その時に「自分」がどう感じたのか、どう思ったのか。そこを起源にしてみませんか?


誰かに何かを言われたり、何かを “された” と感じた時『自分がどう感じたのか』。そこを主語にして話しす練習をすることで、知らず知らずに、自分の中でぶつぶつとつぶやく考え事も主語が自分になってきます。


主語が自分になるということが、軸を自分に取り戻すとっても良いプラクティスになるのです。



コミュニケーションを円滑にするだけでなく、自分にハンドルを戻してくるおすすめのプラクティス、「I statement」。

さてさて、今あなたの中で起こっている「思考」や「独り言」、主語は誰になっていますか?笑

見張るのでなく、優しい好奇心を向けてみてくださいね。





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