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変化しやすい人と、そうでない人

「マインドフルネスをやるとみんな変化するの?」という質問を時々いただくことがあります。


その奥には、もしかすると、「せっかくチャレンジしても変化しないんだったら無駄になっちゃうかも」「チャレンジして変化できなかったらどうしよう…」そんな思いが隠れているのかもしれません。



さて、このご質問への答えですが、残念ながら「変化しやすい人」と「そうでない人」は確かにいらっしゃると感じています。でも、誰もが少しずつ “変化していく” ということも、また真実だと思っています。


マインドフルネスに興味を持つきっかけは人それぞれ。

今の状態を心地よいと感じている方もいれば、今ここに息苦しさや違和感を抱えている方、「もうこのままではいたくない」と強く変化を求める方もいます。

その根底には共通して、「より良い自分でありたい」という思いがあるように感じます。



だからこそ、せっかく学ぶのなら、ご自身の変化を感じたり、「そうだったのか」と腑に落ちる体験を得てほしい。では実際に、『変化しやすい人とそうでない人』って何が違うのか...。


答えは、とてもシンプル。

それは「実践をしているかどうか」です。


中医学にハマっている私ですので、今日はこれを漢方薬で例えてみますね。笑


どんなに名医に診てもらっても、どんなに自分にぴったりの処方を出してもらっても、その漢方薬を“眺めているだけ”では体調は変わりません。


やだ、わかりやすい!笑

でも本当に、これだけのことなのです。



どんなに「なるほど、今の私の体はこうなっているのね」と理解しても、どんなに「この生薬が効くんですね〜」と感動しても、飲まなければ、変化は訪れません。


マインドフルネスも同じです。


どんなに「確かに私のことを言ってる気がします」と共感しても、どんなにテキストを読み返しても、実際に実践をしなければ、変化は起こらないのです。


「漢方薬、良いのはわかるけど苦くて…」

「つい飲み忘れちゃって…」

そんな風にしていては、やっぱり作用してくれません。


だからこそ、私たち伝え手は、

「苦いのが苦手なら、こんな工夫をしてみましょう」

「飲み忘れるなら、こうしてみたら?」

と一緒に工夫しながら、その方の生活に馴染む形を探っていきます。


結局のところ、飲むのは本人。実践するのも本人です。


マインドフルネスを「頭の中だけで理解しよう」としてしまうと、理屈で整理するあまり、“感じること”から離れてしまうことがあります。


そしてもうひとつ忘れたくないのが、結果に執着しすぎないこと。


「もっとリラックスしなきゃ」

「考えないようにしなきゃ」と焦ると、それは“今この瞬間”ではなく、“理想の自分”や“未来の自分”を追いかけている状態になります。

マインドフルネスは、「今の自分をそのままにしてみる」練習でもあるのです。



それぞれのペースで大丈夫。ゆっくりで大丈夫。

マインドフルネスは、知識として理解するだけでなく、「体験」として自分の中に根づいていくもの。

日々の小さな実践の積み重ねが、少しずつ心の柔軟さや気づきを育んでくれます。



また、「生活の中にマインドフルネスを取り入れている人」も、変化を感じやすい傾向があります。


特別な時間だけでなく、食事を味わうとき、歩くとき、人と話すとき。「今、ここ」に意識を向ける瞬間を増やすことで、穏やかさや自己理解が自然と深まっていくのです。

誰かが整えてくれるのを待つのではなく、自分の心の状態に気づき、少しでも心地よい選択をしてみる。



その「自分で自分の舵を取る」という感覚こそ、マインドフルネスの土台になります。



変化は、外から与えられるものではなく、“今ここ”を丁寧に生きようとする小さな姿勢から、静かに始まっていきます。



いかがでしょう。

変化しやすい人と、そうでない人の違い。

そして、焦らずゆったりと実践を大切にしていけば、誰でも必ず変化していくということ。


もし今日まで「実践を置き去りにしてたな」と感じたら、それは今、気づけたチャンスのとき。


自分を責める必要なんてどこにもありません。

今日からまた、ほんの少しでも、生活の中に“マインドフルな瞬間”を持ってみてくださいね。


応援しています♡


ree

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