Om Tare Tuttare Ture Svaha
オム タラ トゥタレ トゥレ スヴァーハ
グリーンタラのマントラです。
タラ(菩薩)は、チベット密教で信仰されており、観音菩薩の涙(目からという説もあり)から生まれたと言われ、「自分がいくら修行を重ねても、人々は苦しみから逃れられない」と悲しんだ時の涙が右目から流れた涙がホワイトターラに、左目から流れた涙がグリーンターラになったのだそう。
チベット仏教では「ターラ」という名前には「救度(あらゆる苦しみから救うこと)」という意味もあり、タラは、あらゆる衆生救済を成す仏の母とも言われています。
さて、そんなグリーンタラの今日のマントラをザクっと説明すると、「苦しみから守ってください」だったり、「苦しみから解放されますように」だったりという願いを込めて唱えるものだと私は理解しています。
タイトルにも書いたように、苦しみって外側からも ”内側から” もやってくる。
多くの人は、苦しみは自分の外側から、言い換えると環境や境遇からもたらされると思っていたりします。
どんなものがあるかしら?
例えば、
痛みを伴うものや、危険など環境的要因によるもの、誰かからの暴力とかかしら?
ちょっとあんまり思い浮かばないけど....
えへへ。
もちろん、体が痛いと苦しいよね。
暑すぎる環境や寒すぎる場所など、生活をするのに過酷な環境というのも苦しいと感じそう。そして、誰かに虐げられること、それは肉体的にも心境的にも、苦しいものだと思います。
そういった外的要素からくる苦しみから守って欲しい時、このマントラを唱えるといいよとも言われています。
では、内側からくる苦しみってなんだろう?
「無知(無関心)」「執着」「怒り」「高慢」「嫉妬」「貪欲」「疑念や偏見」といったものを見る心の目の偏りが私たちの心を内側から傷める、苦しくなってしまうのだと説かれています。
・誰もそんなこと言ってないよ
・誰もみてないよ
・誰もそんな風に思ってないよ
・気にしてもないよ
マインドフルネスの講座をしていると、多くのかたが上に書いたような「誰かにどうみられるか」「どんな風に自分を大切にしてもらえているか」が原因となって、自分で自分を内側から痛めているように思うのです。
もし、今、何かに「苦しい」と感じることがあるなら、どうかそんな必要のない「誰か」の目や評価から離れてみてください。それが自分を大切にする行為につながると思うのです。
上に書いた、「無知(無関心)」「執着」「怒り」「高慢」「嫉妬」「貪欲」「疑念や偏見」の反対は、自分への興味を持って、自分にくつろぐこと。
今ここを信頼し、安心して過ごすこと。
それが「感じるマインドフルネス」でもお伝えしているところでもあります。
そして今日のグリーンタラのマントラは、そんな風に内側からくる苦しみに気づくきっかけになると思うのです。
私は、特にマントラ推しではない(笑)ので、ここまで書いておきながら、このマントラ毎日唱えればいいよ!なんて、さらさら言う気はありません。えへへ
でも、このマントラに初めて触れた時、教えてもらった「内側からの攻撃からも守ってくださいとの意味も込められているんだよ」と言うその言葉が素敵だな!と感じたのです。
「多くの攻撃は自分の内側からやってきている」と言うのに気がつくと、そんな攻撃、必要なくなるのですよ。
マントラって音。
音は響き。
だから、唱えると心地よい時がある。
そしてそこに心地よさを感じるなら、きっとそれが今のその時にあっているのだと思う。
だから唱えたかったら唱えたらいい。
でも縋るものではない。
それが今の私のマントラの捉え方。
でも、マントラを唱えると、「そうだった!自分を傷つける必要はないんだった」と思い出すことにつながる。
この「思い出す」というのが良いのだと思う。
サティですね!
と言うことで、今日はグリーンタラのマントラから、自分を攻撃する必要はないことを覚えておこうね!と言う内容でした♡
ご自愛ですね。
◉ありのままの自分に戻る時間◉
◉心とからだのバランスをとり戻す◉
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